2024/6/1
疾患
本来は胃の中に留まるべき胃酸が食道まで達する(逆流)ことで、炎症を起こしてしまった状態をいいます。食生活の欧米化によって患者数が増えており、日本人の約2割が罹患しているとも言われています。中高年に多く見られますが、最近では若い方でも多くみられます。
原因
通常、食道と胃の境目に当たる部分の筋肉(下部食道括約筋)のおかげで、胃酸が食道に逆流してきませんが、この筋肉が、加齢、肥満、食べ過ぎや早食いによる胃内圧の上昇、脂質・辛い食べ物やアルコールの摂取、喫煙などにより緩むことで逆流が起こります。また、食後すぐ横になる習慣やストレスなども引き金になると言われています。
症状
●胸焼けや呑酸(のどの辺りや口の中が酸っぱい、胃の中身が逆流する感じ)
●おなかの張り
●のどの違和感(イガイガした感じ、ヒリヒリする)
●胸や背中の痛み
●胃もたれ(重苦しさ)
●頻繁にげっぷが出る
●よく咳が出る
●胃の痛み など
診断と治療
診察だけで診断できる場合もありますが、食道がんなどの悪い病気を否定し、より正確に検査をするためには上部内視鏡検査(胃カメラ)を行います。健康な食道は綺麗なピンク色をしていますが、炎症を起こしていると出血しているかのような赤い線が見られます。検査を経て診断が確定したら、胃酸を抑える薬を中心に服薬治療を行います。
また、生活習慣の改善も非常に重要です。脂肪食、甘いもの、辛い物などの食事の偏りを防ぐ、暴飲暴食をしない、食べてすぐ横にならない(最低30分程度)、アルコールや炭酸飲料の摂りすぎを避ける、禁煙するといったことが逆流性食道炎の改善につながります。
当院では胃カメラの検査を行い、逆流性食道炎の状態をしっかり判断することができます。お薬の処方含めてお気軽にご相談ください。
うらおか内科・内視鏡クリニック
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